エンジェル(読み)えんじぇる(その他表記)Ralph Norman Angell Lane

デジタル大辞泉 「エンジェル」の意味・読み・例文・類語

エンジェル(angel)

エンゼル

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精選版 日本国語大辞典 「エンジェル」の意味・読み・例文・類語

エンジェル

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] angel )[ 異表記 ] エンゼル
  2. 天使。
    1. [初出の実例]「物かけば天人(エンゼル)舞ひ物言へば鸚鵡ものいふ」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉をかし)
  3. 天使のように清純でかれんな人。
    1. [初出の実例]「学校出の方にゃ、酒井さんの天女(エンゼル)が、何のと云っちゃ、あの、騒いでおいでなさるのがありますわ」(出典:婦系図(1907)〈泉鏡花〉前)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エンジェル」の意味・わかりやすい解説

エンジェル(Ralph Norman Angell Lane)
えんじぇる
Ralph Norman Angell Lane
(1872―1967)

イギリスの著述家、平和運動家リンカーンシャーのホルビーチに生まれる。フランスのサントメール・リセ、スイスのジュネーブ大学で学ぶ。ついでアメリカに渡り、さまざまな職を経たのちにジャーナリストとなる。1898年イギリスに戻ったが、またパリへ行き、英字新聞の記者となった。1903年、アメリカ・スペイン戦争、ドレフュス事件ブーア戦争に触発されて、最初の著書『三つの旗の下の愛国主義――政治での理性主義の嘆願』Patriotism under Three Flags: A Plea for Rationalism in Politicsを出した。1905年には『デーリー・メール』紙パリ版の総支配人となる。1910年『大いなる幻想』The Great Illusionを出版、彼は本のなかで、戦争による勝利は利益をもたらさないことを指摘し、戦争否定論を展開した。この本は25か国語に翻訳され、200万部以上を売り上げる大ベストセラーとなった。また国際連盟設立について熱心な支持を表明した。1929年、労働党から国会議員になり、1931年まで務めた。1933年、著述活動を通して、世界平和に力を尽した功績により、ノーベル平和賞を受賞した。その後も、著作活動を続け、40冊以上の書物を残した。なお、1931年にナイトの位を与えられている。

[編集部]


エンジェル(天使)
えんじぇる

天使

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エンジェル」の意味・わかりやすい解説

エンジェル
Angell, James Burrill

[生]1829.1.7. シチュエト
[没]1916.4.1. アナーバー
アメリカの教育家,外交官。 1849年ブラウン大学卒業,53~60年同大学現代語学,文学教授。 66~71年バーモント大学学長。 71年ミシガン大学学長に就任,以後 1909年に退任するまで 38年間その地位にあり,その間にミシガン大学の学術的水準を抜群の域に高めた。 80~81年中国大使,97~98年トルコ大使をつとめた。ミシガン大学学長としての功績,外交官としての実際の活躍および国際法に関する研究業績とによって,当代随一の教育家の一人と目された。多数の雑誌論文のほか,主著に『国際法の発展』 Progress in International Law (1875) ,『回顧録』 Reminiscences (1912) ,『演説集』 Selected Addresses (12) などがある。

エンジェル
Angell, James Rowland

[生]1869.5.8. バーモント,バーリントン
[没]1949.3.4. コネティカット,ハムデン
アメリカの心理学者。シカゴ大学教授,エール大学総長。 J.デューイ,W.ジェームズに師事,機能心理学 (シカゴ学派) の指導者。その学問的影響はきわめて大きく,大学行政面でも貢献。主著『現代心理学からの諸章』 Chapters from Modern Psychology (1911) ,『心理学序説』 Introduction to Psychology (18) ,"Psychology or itroductory study of the structure and function of human consciousness" (1904) 。

エンジェル
Angell, Sir Norman

[生]1874.12.26. リンカーンシャー,ホルビーチ
[没]1967.10.7. サリー,クロイドン
イギリスの経済学者,平和運動家。ジャーナリストとして出発し,1928~31年『フォーリン・アフェアーズ』誌の編集長。 28年王立国際問題研究所員。 31年ナイトの称号を授けられ,33年ノーベル平和賞受賞。『大いなる幻想』 The Great Illusion (1910) など著書多数がある。

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「エンジェル」の解説

エンジェル

創業間もないベンチャー企業への資金提供と経営アドバイスを行う個人投資家のこと。もともと米国でミュージカルを制作する際に、資金提供するお金持ちのことを天使と呼んだことに由来する。「エンジェル税制」と呼ばれる税制上の優遇措置がある米国では、毎年25万人程度のエンジェルが100億~200億ドルの資金を3万社以上に投資している。近年、日本でも「エンジェル税制」が導入され、未公開企業への投資で損失を出した時に一定の条件のもとで損失を繰り越し控除ができるようになったが、米国ほどの投資促進にはつながっていない。

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M&A用語集 「エンジェル」の解説

エンジェル

企業の創業の極めて初期段階で対象ベンチャー企業に投資し、テイクオフ (離陸) を支援する人。原則として個人。ベンチャー企業が他に資金調達手段のない中での資金供給者なので、こう呼ばれるが、時としてベンチャー企業の成長過程で経営者に対して株主の権限をたてに難題をつきつけることがあり、この現象を「エンジェルがデビルに変わる」という。

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株式公開用語辞典 「エンジェル」の解説

エンジェル

創業前、もしくは創業間も無いベンチャー企業に資金を提供する個人投資家。資金提供先のベンチャー企業の株式を取得してキャピタルゲインを狙います。また、エンジェルの多くは起業家で、資金を提供すると同時にベンチャー経営者のサポート(コンサルティング・取引先紹介等)も積極的に行なうケースが多い。

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デジタル大辞泉プラス 「エンジェル」の解説

エンジェル〔曲名〕

アメリカのハードロック・バンド、エアロスミスの曲。アルバム「パーマネント・ヴァケイション」(1987年)からのシングル。全米第3位を獲得。1970年代の活躍後の低迷期を経て、プロデューサーにブルース・フェアバーンを迎えて制作した楽曲。原題《Angel》。

エンジェル〔キャラクター〕

アメリカの出版社マーベルコミックが刊行する漫画「X-MEN」シリーズに登場するスーパーヒーロー。翼を持ち飛行可能なミュータント。X-MENの初期メンバー、ファーストファイブのひとり。

エンジェル〔ドラマ〕

アメリカ制作のテレビドラマ。原題は《Angel》。放映はFOX局(1999~2004年)。1997~2003年のテレビドラマ『バフィー 恋する十字架』のスピンオフ作品。

えんじぇる

岩館真理子による漫画作品。結婚してからも恋愛出来る夫婦像を描く。『週刊マーガレット』1982年第16号~第29号に連載。集英社マーガレットコミックス全1巻。

エンジェル〔香水〕

《Angel》フランスのファッションブランド、ティエリー・ミュグレのフレグランス。1992年発表。

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百科事典マイペディア 「エンジェル」の意味・わかりやすい解説

エンジェル

英国の政治家,経済学者。英・米・仏の新聞や雑誌編集に当たり,1928年以降王立国際問題研究所員,1929年―1931年労働党下院議員。主著《大いなる幻想》で戦争は勝者にも利益をもたらさないと説き,国際平和に寄与した。1933年ノーベル平和賞。

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会計用語キーワード辞典 「エンジェル」の解説

エンジェル

企業の創業の極めて初期段階で対象ベンチャー企業に投資し、テイクオフ(離陸)を支援する人のことをさします。原則としては個人です。ベンチャー企業が他に資金調達手段のない中での貴重な資金供給者なのでこう呼ばれています。

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367日誕生日大事典 「エンジェル」の解説

エンジェル

生年月日:1869年5月8日
アメリカの心理学者
1949年没

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