エンス

デジタル大辞泉 「エンス」の意味・読み・例文・類語

エンス(Enns)

オーストリア北部、オーバーエスターライヒ州の町。リンツの南東約15キロメートル、ドナウ川とその支流エンス川の合流点に位置する。1世紀に古代ローマの属州ラウリアクムが置かれた。13世紀にオーストリア公レオポルト6世が都市権を与えた同国最古の町の一つであり、ルネサンス様式とバロック様式の歴史的建造物が残る。町のシンボルである鐘楼が有名。古代ローマ軍についての歴史博物館がある。

えん・す

[動サ特活]《「あんす」の音変化江戸時代遊里語。…であります。
「ながなが九郎兵衛殿をかくまうて下はって過分に―・す」〈浄・浪花鑑
[補説]「あります」が「ありんす」→「あんす」→「えんす」と変化したもの。一説に「ござります」の変化ともいう。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「エンス」の意味・読み・例文・類語

えん・す

  1. 〘 自動詞 サ行特活 〙 ( 「あんす」の変化した語。補助動詞として用いることが多い ) 近世遊里語。あります。
    1. [初出の実例]「ああ慮外ながら大夫でゑんすと申ける」(出典:浄瑠璃・加増曾我(1706頃)四)

えんすの補助注記

語源について「あります→ありんす→あんす→えんす」とする説と、「ござります→ごあんす→あんす→えんす」とする説があり、未詳

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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