オオハサミムシ(読み)おおはさみむし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オオハサミムシ」の意味・わかりやすい解説

オオハサミムシ
おおはさみむし / 大
大鋏虫
[学] Labidura riparia

昆虫綱ハサミムシ目オオハサミムシ科の昆虫。世界各地に分布し、日本では河原海岸の石やごみの下などにみられる。体長25~30ミリメートルで、体は赤褐色ないし暗褐色、とくに後頭部左右の前ばねの合わせ目付近は赤みが強い。後ろばねは乳白色、短翅(たんし)と長翅の2型がある。尾端のはさみは左右相称で、雄のはさみの内縁中央付近に歯が1個ある。

[山崎柄根]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

小学館の図鑑NEO[新版]昆虫 「オオハサミムシ」の解説

オオハサミムシ
学名:Labidura riparia

種名 / オオハサミムシ
解説 / 川や海辺の石の下や土の中にすみ、いろいろな虫を食べます。体色や、オスのはさみの突起などには大きな変異があります。世界共通種です。
目名科名 / ハサミムシ目|オオハサミムシ科
体の大きさ / 18~30mm
分布 / 本州九州、南西諸島
成虫出現期 / 4~10月

出典 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫小学館の図鑑NEO[新版]昆虫について 情報

世界大百科事典(旧版)内のオオハサミムシの言及

【ハサミムシ(鋏虫)】より

…ヨーロッパハサミムシForficula auricularia(英名European earwig)は,果実などを加害する重要な農業害虫であるとともに耳の穴に入ったりする衛生害虫でもある。日本では,オオハサミムシLabidura ripariaが稚蚕を捕食または傷害を与えたりするとの報告があるが,重要な害虫には至っていない。【西川 勝】。…

※「オオハサミムシ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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