20世紀西洋人名事典 「オットーイェスペルセン」の解説
オットー イェスペルセン
Jens Otto Harry Jespersen
1860 - 1943
デンマークの英語学者,言語学者。
元・コペンハーゲン大学教授,元・デンマーク王立学士院会員。
法律学からロマンス語研究に転じ、イギリスの言語学者H.スウィートの影響をうけその学風を継いだ。第二次世界大戦前の学会において国際的に活躍し、日本の学会にも大きな影響を及ぼした。音声学と近代英語を研究し、言語変化は進化的であり英語が最も進化した言語の一つであると述べた。その説は目的論的合理主義であるといえよう。国際語運動にも関心を示し自らもノビアルという人工言語を考案したが流行しなかった。主な著書に「近代英文典」7巻、「文法の原理」「統語論―理論と分析」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報