改訂新版 世界大百科事典 「オプティマテス」の意味・わかりやすい解説
オプティマテス
optimates[ラテン]
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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ローマ共和政末期の党派。閥族派と訳す。「最善者」の意。保守的な元老院議員身分の集まりをさす。民会を足がかりとするポプラレスに対して元老院の権威を重んじる層である。代表的なのがスラ。共和政末期の内乱はオプティマテス対ポプラレスの政争ともみることができる。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
…前64年キケロはガイウス・アントニウスとともに翌年のコンスル(執政官)に選ばれた。騎士身分の生れで政治的背景を持たぬ〈新人〉であった彼がコンスルに選ばれたのは,カティリナの企てを恐れたオプティマテス(貴族派)の後押しがあったからである。キケロはその期待にこたえて,元老院で《カティリナ弾劾》の演説を行い,陰謀を未然に鎮圧した。…
…〈民衆派〉の意で,単数ではポプラリスpopularis。すなわち,ローマ古来の政治的伝統に従って元老院の権威を軸に政策を進めようとするオプティマテスに対して,グラックス兄弟以後新しい生命を得た民会を中心に政策を進めようとする政治家。グラックス兄弟に続いてマリウス,カエサルなどもポプラリスである。…
… 今やローマの国家構造と支配の一大変革期であった。この変革期を乗り切るために,ローマの支配層は,民会を基礎にして政治を動かそうとする民衆派(ポプラレス)と,元老院の権威を背景に事を進めようとする閥族派(オプティマテス)に分かれて,権力闘争を繰り広げた。こうして,マリウス派を一掃して殺戮し恐怖政治を敷いた閥族派スラ,スラの外征中に一時政権を握った民衆派のキンナ,スラの死(前78)後,再び民衆派路線に復帰した,かつてのスラの領袖ポンペイウスとクラッスス,そして再び元老院に接近したポンペイウスを倒すカエサルらが相次いで現れた。…
※「オプティマテス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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