おまはん(読み)オマハン

デジタル大辞泉 「おまはん」の意味・読み・例文・類語

おま‐はん

[代]《「おまえさん」の音変化》二人称人代名詞近世大坂遊里芸妓などが客に対して使ったのがはじめ。
「―もいらざる世話やきぢぢいだね」〈滑・浮世風呂・三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「おまはん」の意味・読み・例文・類語

おま‐はん

  1. 〘 代名詞詞 〙 ( 「おまえさん(御前様)」の変化した語 ) 対称江戸時代、おもに遊里ことばとして、芸妓や女郎が客に対して用いた。おもに大坂で用いたが、江戸でも芸妓が一部用いた。
    1. [初出の実例]「おまはん(お前様)がきさしったら見ておもらいもふそふと思っていた」(出典:洒落本・大通契語(1800))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android