カイ・おおにら

普及版 字通 「カイ・おおにら」の読み・字形・画数・意味


17画

(異体字)
23画

[字音] カイ
[字訓] おおにら

[説文解字]

[字形] 形声
正字。韭(きゆう)はにらの象形。〔説文七下に「なり。は韭(にら)に似たり」とあり、(かい)声とする。の省体に従う。漢の古楽府に「露歌(かいろか)」「里曲」の二曲があり、ともに送葬の曲。草間に屍骨のある象。の従うところはおそらく(かく)と近く、ぬけがらと同じく死者への連想をもつ字であろう。

[訓義]
1. おおにら、らっきょう。
2. 露。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 奈女見良(なめみら) 〔和名抄 於保美良(おほみら) 〔字鏡集〕 ヒル・ミラ・ニラ・ナメミラ・キキミラ

[声系]
と同じ声符に従うものに(かつ)があり、〔説文〕十三下に「囚出するなり」とするが、文義が明らかでない。〔段注〕以下、この字に言及するものなく、ただ〔説文通訓定声〕に、字が「(けん)、徒隷の居る」の次にあるので、「按ずるに土豈に從ふ。圜土なるか」とする。圜土は獄舎以下は・塋など、みな墓域に関する字であるから、もおそらく墓域に関する字であろう。そこは草の茂るところ。ゆえに露と里と相対して用いる。

[熟語]

[下接語]
・玉・山・春・椒・吹・白・野・露


23画

[字音] カイ
[字訓] おおにら

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(かい)。の正字。〔説文〕七下に「なり。は韭(にら)に似たり。聲」とあり、いわゆる菜。また鴻(こうわい)ともいい、臭味の強いものである。

[訓義]
1. おおにら、らっきょう。
2. せまい。
3. 字はまたに作る。語彙字条参照。

[熟語]

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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