臭味(読み)シュウミ

デジタル大辞泉 「臭味」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐み〔シウ‐〕【臭味】

人に不快感を与えるにおい。臭み臭気
いかにもそのものらしい、身についた嫌な感じ。「官僚臭味がぷんぷんとしている」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「臭味」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐み シウ‥【臭味】

〘名〙
① においとあじ。また、くさみ。くさいにおい。くさいこと。臭気。
語孟字義(1705)上「何謂命。安而已矣。何謂安。不疑而已矣。本非声色臭味之可一レ言」
② 身についたよくない気風・気分。身についたそれらしい感じ。また、その仲間特有の傾向共通の趣味。
※薩長土肥(1889)〈小林雄七郎〉四藩政党「徹頭徹尾薩長土肥気質に反し其臭味を見ること鬼門金神啻(ただ)ならざる独立独行の士は無かりしか」
③ 同じくさみのある者。同じ傾向の者。なかま。同類
※三角亭集(1756)一・席上奉次東厓尊師韻「臭味相従友、幸逢咲口開」 〔春秋左伝‐襄公八年〕

くさ‐み【臭味】

〘名〙 (「み」は接尾語)
① くさいにおい。くさい程度。
狂歌・狂歌机の塵(1735)「世をうどん髻(もとどり)ふっとそば切もくさみはのかぬにんにくのけさ」
邪宗門(1909)〈北原白秋〉魔睡・曇日「すえて病む藁のくさみ」
② いやな感じ。なんとなく感じられる嫌悪すべき傾向。いやみ。
※松翁道話(1814‐46)四「折角極楽へほり出しても、下地の三途八難の習風(クサミ)がぬけずにあるゆゑ、またしてもまたしても地獄へかけ込まうとする」
③ 葱(ねぎ)をいう女房詞
※今年竹(1919‐27)〈里見弴出来心芥子の利いた大根おろしと生葱(クサミ)とをそへて」

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普及版 字通 「臭味」の読み・字形・画数・意味

【臭味】しゆう(しう)み

におい。同じ傾向。同じ仲間。〔史通六家〕兩に至りてより以(このかた)、則ち(すべ)て當時の紀傳をす。而して上下味相ひ依る。

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