カミギン島(読み)カミギントウ(その他表記)Camiguin

デジタル大辞泉 「カミギン島」の意味・読み・例文・類語

カミギン‐とう〔‐タウ〕【カミギン島】

Camiguin Island》フィリピン南部、ミンダナオ島北方、ミンダナオ海に浮かぶ島。カミギン州に属す。中央活火山ヒボックヒボック山があるほか、滝や温泉が多い。主な町はマンバハオ。北部は白い砂浜が広がり、海岸保養地として知られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「カミギン島」の意味・わかりやすい解説

カミギン島
かみぎんとう
Camiguin

フィリピン南部、ミンダナオ島北岸のミンダナオ海に浮かぶ火山島。面積248平方キロメートル、人口7万3000(2000)。ミサミス・オリエンタル州に所属し、中央にマンボハス火山(1700メートル)がそびえる。ミンダナオ本島の火山活動は今日ほとんど停止しているが、この火山のみは最近まで噴火を続けている。しかし土地の肥沃(ひよく)なこと、セブ島に近くかつ手ごろな大きさであることなどのため、スペイン人、セブ人などにより早くから開発され、周辺の島に比べて人口は稠密(ちゅうみつ)である。米、アバカサトウキビタバコを産する。カタルマン、マンバハオなどがおもな町である。

 なお、ルソン島北部のバブヤン諸島にも同名の島がある。面積162平方キロメートルで、カミギン火山(820メートル)がそびえ、島はまだ十分に開発されていない。

[別技篤彦]

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