日本大百科全書(ニッポニカ) 「カリフォルニア星雲」の意味・わかりやすい解説
カリフォルニア星雲
かりふぉるにあせいうん
ペルセウス座にある散光星雲。ペルセウス座のζ(ゼータ)星あたりにあり、肉眼では見にくい。以前は長時間露光の写真撮影でないとよく写らなかったが、最近のデジタル撮像機の進化で、比較的短時間でも画像を得ることができるようになった。HⅡ領域でもある。その形がアメリカのカリフォルニア州に似ているのでカリフォルニア星雲とよばれる。視野角が140分にも及ぶ非常に大きな散光星雲である。カタログ番号はNGC1499。距離は約2300光年。実視等級は6等、視直径は140分程度。1月初旬の午後7時ごろに東の空に、午後9時ごろに真上の空に見える。
[編集部 2022年12月12日]