日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペルセウス座」の意味・わかりやすい解説
ペルセウス座
ぺるせうすざ
秋も終わりの宵の北天高く見えるプトレマイオスの48星座(トレミー星座)の一つ。カシオペヤ座のW字に続いている。秋から冬にかけて見える淡い天の川の中にあり、人の字形のカーブを二つ重ね合わせたような形が目をひく。ペルセウスはギリシア神話において、女怪メドゥサを退治した勇者とされている。β(ベータ)星アルゴルはメドゥサの額に輝く2.3等星であるが、およそ2日半の周期で3.5等星まで明るさを変える「アルゴル型食変光星」の代表として知られている。変光の原因は、明暗2個の星が回り合いながら部分日食をおこすためである。また、明るい散開星団として二重星団とM34が小望遠鏡で楽しめる。また、毎年8月12~13日ごろをピークに出現するペルセウス座流星群も知られている。
[藤井 旭]