ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カルル16世グスタフ」の意味・わかりやすい解説
カルル16世グスタフ
カルルじゅうろくせいグスタフ
Carl XVI Gustaf
スウェーデン国王(在位 1973~ )。フルネーム Carl Gustaf Folke Hubertus。グスタフ6世の長男グスタフ・アドルフ(1947飛行機事故で死亡)の長男。1950年,祖父の国王即位に伴い皇太子となった。陸軍士官学校,ウプサラ大学,およびフランスで学び,1968年に海軍将校に任官された。1973年国王に即位。1976年シルビア・ソマラートと結婚。夫妻の間には,1977年ビクトリア,1979年カルル・フィリップ,1982年マデレーンが生まれた。カルル16世グスタフの即位は,スウェーデン王室の役割が大きく変化しつつあるなかで行なわれた。1975年以前の憲法では,王は国策会議の議長を務め,政府の決定事項に署名し,軍隊を指揮し,内閣が辞職した場合に新内閣の組閣者を指名するなど,政府のなかで統治者としての役割を担っていたが,1975年に施行された新憲法は,象徴としての役割だけを残している。(→スウェーデン史)
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