「カンツォーネ」の縮小詞で「小さなカンツォーネ」という意味。16世紀から18世紀まで流行した短いが活気ある世俗多声歌曲である。多くは明確な調性をもつホモフォニー様式で書かれ、歌詞は田園を表したもののほか、好色的、風刺的なものもある。マレンツィオ(1553―99)、モンテベルディ(1567―1643)、ガストルディ(1550ころ―1622)などのイタリアの作曲家によって数多く作曲され、その影響がイギリスのモーリー(1557―1603)、ドイツのハスラー(1564―1612)に及んだ。18世紀にはピアノ伴奏独唱歌曲にもこの名が与えられた(ハイドンに例がある)。また、器楽曲にこの名がつけられたものもある。
[石多正男]
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