カンピドリオの丘(読み)かんぴどりおのおか(英語表記)Monte Campidoglio

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カンピドリオの丘」の意味・わかりやすい解説

カンピドリオの丘
かんぴどりおのおか
Monte Campidoglio

ローマの七つの丘の一つ。古代ローマのアクロポリスの役割を果たし、宗教上の行事が行われ、もっとも神聖な所であった。1546年にミケランジェロが設計したカンピドリオ広場がある。広場の中央にはマルクス・アウレリウス騎馬像(2世紀末の作)、その左右にはコンセルバトーリ宮とカピトリーノ博物館がある。正面にはローマ時代の元老院の建物があり、現在はローマ市庁舎に使われている。古代ローマでは、カンピドリオに登るときには、フォロ・ロマーノ側からのビア・サクラ(聖なる道)を通ったが、現在はコルドナーテとよばれるミケランジェロの設計した道を登る。

[藤澤房俊]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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