20世紀西洋人名事典 の解説
カール・グスタフ ヘンペル
Carl Gustav Hempel
1905.1.8 -
ドイツの哲学者。
プリンストン大学教授。
ベルリン大学で学位取得しライヘンバハ、カルナップの影響を受け、論理経験主義者として出発。1937年米国に亡命後はアメリカにおける科学哲学に指導的役割を果たし、’55年以降はプリンストン大学の哲学教授となる。業績の一つに「演繹モデル」といわれる科学的説明についての理論があり、一時定説に近いものになったが、ファイヤーアーベントにより厳しく批判。著書に「新しい論理学の下で見られたタイプの概念」(’36年、オッペンハイム共著)、「科学的説明の諸問題」(’65年)等がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報