20世紀西洋人名事典 の解説
カール・デーヴィッド アンダーソン
Carl David Anderson
1905.9.3 - 1991.1.11
米国の物理学者。
カリフォリニア工科大学名誉教授。
ニューヨーク生まれ。
1930年にX線照射した気体から放射される光電子の分布の研究で学位を取得、ついでミリカンの研究チームの一員となり、強磁場の中で宇宙線やγ線が描く飛跡の曲率からエネルギーを測定した。’32年に正に荷電している陽電子を発見し、’36年にヘスと共にノーベル物理学賞を受賞した。’37年にはネッダーマイヤと共にπ中間子を発見し、さらに、’49年μ粒子が電子と2つの中性微子に自然崩壊することを明らかにした。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報