日本大百科全書(ニッポニカ) 「ガガウズ語」の意味・わかりやすい解説 ガガウズ語ががうずごGagauz モルドバ共和国のガガウズ自治区で約19万人(1989)が使用している、トルコ系諸言語の一つ。ほかに少数のガガウズ人がブルガリアとルーマニアに住んでいる。トルコ語族のうち、トルコ語、アゼルバイジャン語などとともに南方語派に属しているが、女性を示す接辞の存在など、スラブ諸語からの影響がみられる。1957年以来、キリル文字を基礎とした正書法が行われていたが、92年からラテン文字化された。[竹内和夫][参照項目] | トルコ系諸言語 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ガガウズ語」の意味・わかりやすい解説 ガガウズ語ガガウズごGagauz language モルドバを中心に,ウクライナ,ブルガリア,ルーマニアなどに住むキリスト教徒 (ギリシア正教) のチュルク系ガガウズ人約 17万 3000人によって用いられている言語。内部にいくつかの方言を含む。トルコ語,トルクメン語などとともにチュルク諸語の南西方言 (オグズ方言,トルクメン方言ともいう) に属する。ロシア文字による文字言語を有する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報