アゼルバイジャン語(読み)あぜるばいじゃんご(英語表記)Azerbaijani

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アゼルバイジャン語」の意味・わかりやすい解説

アゼルバイジャン語
あぜるばいじゃんご
Azerbaijani

トルコ系諸言語の一つ。アゼルバイジャン共和国(カスピ海西岸)で約677万人(1989)、イラン北西部で約800万人以上が使用している。トルコ共和国トルコ語とごく近い関係にあり、かなりの程度会話ができる。アゼルバイジャンでは四つの方言があるが、首都バクーを中心とした東部方言基礎とした正書法が行われている。11世紀以来1929年まではアラビア・ペルシア文字によって表記されていたが、その後ラテン文字化が進み、1939年まで続いた。その後はロシア文字キリル文字)を経てラテン文字の正書法が採用されている。文法構造や語順は日本語とよく似ている。

[竹内和夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アゼルバイジャン語」の意味・わかりやすい解説

アゼルバイジャン語
アゼルバイジャンご
Azerbaijani language

アーゼリー語ともいう。南カフカスのアゼルバイジャンとイラン北西部で話され,それぞれ約 600万人,約 1000万人の話し手がいる。チュルク諸語の南西方言 (オグズ方言) に属し,トルコ語トルクメン語ガガウズ語にかなり似ている。 1922年,正書法がアラビア文字からローマ字変り,さらに 39年,ロシア文字を土台としたものに改められた。

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