20世紀西洋人名事典 「ガストンバシュラール」の解説
ガストン バシュラール
Gaston Bachelard
1884.6.27 - 1962.10.16
フランスの科学哲学者,科学史研究家。
元・ディジョン大教授,元・ソルボンヌ大学教授,ソルボンヌ大学名誉教授。
バル・シュル・オーブ(東フランス)生まれ。
ディジョン大学講師、教授を経て、1940年ソルボンヌ大学教授となり、科学史、科学哲学の教鞭を執る。初期において「新しい科学的精神」、「否定の哲学」(’40年)に見られるように科学のもたらす新しい認識に対して開かれた精神、それを妨げる認識論的障害の精神分析による排除を目標として試み、その認識を後期においては詩やイマージュの奔放な力そのものを求めて深層心理の分析へと発展させた。このバシュラールの思想はフランス科学史、科学哲学の確立に貢献するとともにピアジェなどに多大な影響を与えた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報