ガス検知管(読み)ガスけんちかん(その他表記)gas detecting tube

改訂新版 世界大百科事典 「ガス検知管」の意味・わかりやすい解説

ガス検知管 (ガスけんちかん)
gas detecting tube

ガス濃度測定の一方法として,ピストンを備えたガス採取器で一定量のサンプルを採取し,これをガス検知剤と吸着剤シリカゲル粒)とを交互に充てんしたガラス管に送り込んで,検知剤とサンプルに含まれているガスとの化学反応による色の変化具合を標準色と比較し,サンプル中のガス濃度を知る方法がある。この検知剤と吸着剤を充てんし両端を密閉した細いガラス管をガス検知管といい,使用する際には両端を切ってサンプルを送り込む。炭鉱においては,自然発火の際に発生する一酸化炭素を検知するために使用されている。この検知剤は,シリカゲル粒を担体として,これにパラジウム塩とモリブデン酸塩を吸着させたもので,一酸化炭素によって還元されると,モリブデン青という青色化合物となるため,原色黄色から緑を経て青色に変わる。
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関連語 大橋

化学辞典 第2版 「ガス検知管」の解説

ガス検知管
ガスケンチカン
gas detector

簡易で迅速な測定を目的としたガス分析器.発明者の名前をとって北川式ガス検知管ともいう.内径3 mm,長さ130 mm のガラス管内に,シリカゲルまたはアルミナゲル粒に検知するガスと化学反応して着色または変色する試薬(検知剤)を60~80 mm の長さに吸着充填したもの.この管に一定量の試料気体を通過させ,変色部分の目盛から測定ガス成分の濃度を求める.小型,軽量で,分析精度も高いことから各方面で広く利用されている.測定ガスの検知剤および測定限界は,NO2:硫酸オルトトリジン(0.01 ppm),NH3:硫酸チモールブルー(20 ppm),CO:硫酸パラジウム-モリブデン酸アンモニウム(0.1 ppm),CO2:チモールフタレン-NaOH(0~10%),Cl2:硫酸オルトトリジン(1 ppm)である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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