がぶ(読み)ガブ

デジタル大辞泉 「がぶ」の意味・読み・例文・類語

がぶ

文楽人形かしらの一。女の口が裂けて、鬼や怨霊おんりょうに素早く変化する仕掛けのあるもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「がぶ」の意味・読み・例文・類語

がぶ

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる) 大口をあいて一気に食いつき、または飲み込むさまを表わす語。がぶり。
御伽草子・福富長者物語(室町末)「追ひ掛けて乳の辺にがぶとかみつくと」

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普及版 字通 「がぶ」の読み・字形・画数・意味

廡】がぶ

廊廡廊下。清・張恵言〔金先生を祭る文〕先生、思ひにして理積む。頭を廡に掉(ふる)へば、壼奧(こんあう)獨り闢(ひら)く。

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【瓦】がぶ

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世界大百科事典(旧版)内のがぶの言及

【人形浄瑠璃】より

…また,天保(1830‐44)のころの名人笹屋芳兵衛作と推定される〈笹屋〉は普通の〈娘〉にくらべると細面で目が細く,三姫に使われる。 特殊な首としては,盲目の〈景清〉,〈丞相〉,美しい娘の形相が変わる〈がぶ〉,〈玉藻前(たまものまえ)〉などがある。〈文七〉にもいろいろのものが用意されていて,現在,文楽協会に約300個の首がある。…

※「がぶ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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