キバンジロウ(読み)キバンジロウ(その他表記)Psidium littorale(P.cattleianum); strawberry guava

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キバンジロウ」の意味・わかりやすい解説

キバンジロウ(黄蕃柘榴)
キバンジロウ
Psidium littorale(P.cattleianum); strawberry guava

フトモモ科の常緑高木で,キバンザクロ,テリハバンジロウともいう。ブラジル原産。幹は赤褐色で,サルスベリ (猿滑)のように毎年樹皮がむけ,平滑で光沢がある。葉は短い柄で対生し,長さ5~8cmの倒卵形で先はとがり,全縁で質は厚い。葉面は濃緑色で光沢があり,葉脈は目立たない。春に,枝の上部の葉腋に淡黄白色の花をつける。花は径2~3cm,4弁であるが多数あるおしべが淡黄色でよく目立つ。果実は長さ4~5cmの卵形で熟すと黄緑色となり,頂端付近に4枚の宿存萼が突起している。果肉は白く,甘い汁液に富み,生食したりアイスクリームに入れたりする。同属のバンジロウ (蕃柘榴) (グアバ) に比して果皮,果肉が黄色いのでこの名がある。熱帯各地で果樹として栽培,日本では小笠原諸島や沖縄の一部でときに栽培される。

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