普及版 字通 の解説
22画
[字訓] さかもり・もてなす
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 形声
声符は(郷)(きよう)。は盛食の器である((き))をはさんで対坐する形で、の初文。その宴に与(あずか)る人をという。金文ではを・の意にも用いる。〔説文〕五下に「人飮酒するなり」とあり、いわゆる郷飲酒の礼と解するが、本来は宴をいい、その儀に与るものをという。卜辞に()、金文に()のことがみえる。神が供薦を享けることを「(う)く」といい、神意によって与えられることを「国をく」のようにいう。享と通用する字である。
[訓義]
1. さかもり、食の礼。
2. まつる、そなえる、もてなす、すすめる。
3. うける、くらう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ミツギモノ・タテマツル・ウク・アフ・アヘス・アルジ/ コヒネガハクハウケタマヘ
[語系]
・・(響)・享xiangは食の意で、同声。kiangも、もと同系の語であった。
[熟語]
飲▶・宴▶・賀▶・会▶・供▶・慶▶・国▶・告▶・祭▶・祀▶・賜▶・射▶・食▶・薦▶・祚▶・▶・殿▶・搨▶・福▶・報▶・賚▶・礼▶・労▶
[下接語]
宴・燕・祭・祠・尊・大
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報