クニッペルチェーホワ(英語表記)Ol'ga Leonardovna Knipper-Chekhova

改訂新版 世界大百科事典 「クニッペルチェーホワ」の意味・わかりやすい解説

クニッペル・チェーホワ
Ol'ga Leonardovna Knipper-Chekhova
生没年:1868-1959

ソ連邦の女優。フィルハーモニー音楽演劇学校卒業とともに,師ネミロビチ・ダンチェンコに従ってモスクワ芸術座創立に参加。《かもめ》の主役を演じたことが機縁となり,作家チェーホフと結婚。終生変わらぬ愛情をもって演じ続けたチェーホフ劇をはじめ,ゴーリキー,イプセンなどの戯曲において,近代女性の哀歓情熱,寂寥,憂愁を深い真実と詩情のなかに表現した。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クニッペルチェーホワ」の意味・わかりやすい解説

クニッペル・チェーホワ
くにっぺるちぇーほわ
Ольга Лео нардовна Книппер‐Чехова/Ol'ga Leo nardovna Knipper-Chehova
(1869―1959)

ロシアソ連の女優。ネミロビチ・ダンチェンコに師事モスクワ芸術座の創立に参加、『かもめ』にアルカージナ役で出演してチェーホフと知り合い、1901年に結婚した。チェーホフの死(1904)後も女優として活躍、チェーホフやスタニスラフスキー回想を書いた。『桜の園』のラネーフスカヤ夫人、『ワーニャ伯父さん』のエレーナ、『三人姉妹』のマーシャなどチェーホフ劇で主役をつとめ、『どん底』のナースチャ役もはまり役であった。

[中本信幸]

『池田健太郎訳『夫 チェーホフ』(1979・麦秋社)』『牧原純・中本信幸訳『チェーホフ・クニッペル往復書簡1』(1984・麦秋社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クニッペルチェーホワ」の意味・わかりやすい解説

クニッペル=チェーホワ
Knipper-Chekhova, Olga Leonardovna

[生]1868.9.21. グラゾフ
[没]1959.3.22. モスクワ
ソ連の女優。モスクワ・フィルハーモニー音楽演劇学校でネミロビッチ=ダンチェンコに学び,モスクワ芸術座の創立に参加。多くのチェーホフ戯曲に出演し,1901年彼と結婚した。チェーホフの没後も同劇団にとどまり,長く主演女優として活躍。『かもめ』のアルカージナ,『三人姉妹』のマーシャ,『どん底』のナターシャ,『桜の園』のラネーフスカヤ夫人などを演じた。

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367日誕生日大事典 「クニッペルチェーホワ」の解説

クニッペル・チェーホワ

生年月日:1868年9月21日
ソ連の女優
1959年没

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