20世紀西洋人名事典 「クラウスマン」の解説
クラウス マン
Klaus Mann
1906.11.13 - 1949.5.22
米国の小説家。
ミュンヘン生まれ。
トーマス・マンの長男で、18歳の頃から新進流行作家として、ナチズムに対決姿勢を示し、作家の社会的責任についての認識、行動を示す。1933年ナチス政権成立と同時にオランダに亡命。’33〜35年アムステルダムで「集合」誌を刊行。’35年渡米、その後帰化。’42〜45年アメリカ軍に入隊。戦後通信員として帰国。平和回復後の現実に対する絶望から自殺した。作品は第二次大戦前にほとんどが刊行。名優グリュントゲンスをモデルにし、映画化もされた「メフィスト」(’36年)、自叙伝「転回点」(’42年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報