クラドノ(読み)くらどの(英語表記)Kladno

デジタル大辞泉 「クラドノ」の意味・読み・例文・類語

クラドノ(Kladno)

チェコ西部の都市。首都プラハ北西約25キロメートルに位置する。19世紀半ばに石炭鉄鉱石採掘が始まり、製鉄業が興って同国有数の工業都市となった。共産主義時代に建設された労働者のための大規模な住宅団地が残る。クラドノ城や聖フロリアン礼拝堂など、建築家キリアン=イグナス=ディーンツェンホーファーの手がけたバロック様式の建物が有名。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クラドノ」の意味・わかりやすい解説

クラドノ
くらどの
Kladno

チェコのボヘミア地方西部の重工業都市。首都プラハの西北西約25キロメートルに位置する。人口7万1778(2001)。低品位の石炭採掘と、鉄鋼ケーブル、機械部品の生産が主要工業である。鉄鋼業は良質の鋼の生産を主体とし、オストラバのコークス炭と輸入鉄鉱石を使用している。また、鉄くずを利用して電気炉でも鉄鋼生産を行っている。19世紀から労働運動の中心地であった。

中田瑞穂

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラドノ」の意味・わかりやすい解説

クラドノ
Kladno

チェコ西部,チェヒ (ボヘミア) 地方中部の鉱工業都市。プラハの西北西約 25km,1842年から採掘が行われている炭田の中心にあり,52年からは鉄鉱脈も発見され,採掘されている。製鉄所,製鋼所,圧延工場などがある。第2次世界大戦後,1950~56年に大規模な都市建設が行われ,近代的な住宅街が形成された。劇場,看護学校,鉱山・機械関係の高校などがある。プラハと幹線鉄道で結ばれている。人口7万 1735 (1991推計) 。

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