20世紀西洋人名事典 の解説
クリストファー・ジョン ブレナン
Christopher John Brennan
1870 - 1932
オーストラリアの詩人,批評家,哲学者。
シドニー生まれ。
大卒後、2年間ドイツに留学し、ロマン主義、象徴主義の洗礼を受ける。帰国後母校でドイツ文学、比較文学を講じ、オーストラリアに初めてシュレーゲル、ノバーリスらヨーロッパの知性を紹介した。また、後に夫人となるドイツ娘の渡米を待つ4年間に詩の傑作を生んだと言われる。代表作「詩編」(1914年)はエデンをめざす人類の苦闘を象徴的にうたった作品。他の作品に「詩十八編」(1897年)、「運命の歌ほか」(1918年)等がある。作品は彼の死後、「詩集」(’60年)、「散文集」(’62年)に集大成された。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報