クルチウス転位(読み)くるちうすてんい(その他表記)Curtius rearrangement

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルチウス転位」の意味・わかりやすい解説

クルチウス転位
くるちうすてんい
Curtius rearrangement

カルボン酸アジドがイソシアナートイソシアン酸エステル)に転位する反応。


この反応ではアルキル基またはアリール基がカルボン酸の炭素から隣接する窒素に転位する。1890年ドイツのクルチウスTheodor Curtius(1857―1928)がジアゾ化合物の研究中にみいだした反応で、カルボン酸から炭素原子一つ少ない第一アミンを導く合成に用いられる。

 カルボン酸ハロゲン化物にアジ化ナトリウムを作用させるか、カルボン酸ヒドラジド亜硝酸を作用させて得られる酸アジドを不活性溶媒中で加温すると、イソシアナートを単離できるが、プロトン溶媒を用いると直接にウレタン、尿素、酸アミドなどが得られる。

[湯川泰秀・廣田 穰]

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化学辞典 第2版 「クルチウス転位」の解説

クルチウス転位
クルチウステンイ
Curtius rearrangement

ホフマン転位と並んで第一級アミンを合成する方法の一つ.酸ヒドラジドに亜硝酸の作用,または酸塩化物ナトリウムアジドの作用で酸アジドを生じるが,これをアルコール中で加熱すると窒素を放ち,イソシアナートを経てウレタンを生じる.これをさらに酸またはアルカリ加水分解すれば第一級アミンとなる.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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