酸アミド(読み)さんアミド(英語表記)acid amide

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「酸アミド」の意味・わかりやすい解説

酸アミド
さんアミド
acid amide

カルボン酸およびその誘導体とアミン縮合によって生成する化合物の総称。一般式 RCONH2アンモニア水素アシル基で置換した構造をもつ。無機酸から生成するものも含むことがある。製法にはカルボン酸誘導体とアミンの縮合,ニトリルの加水分解,カルボン酸のアンモニウム塩の加熱,ケトオキシムの転位反応がある。酸アミドは無色結晶が多く,一般に融点が高い。中性を示す。比較的水に溶けにくい。加水分解によってカルボン酸を生じる。還元するとアミンを生成する。絹やナイロンは酸アミド系高分子化合物である。またギ酸アミドおよびホルムアミドは液体で有機溶媒として使われる。

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