クルド労働者党

共同通信ニュース用語解説 「クルド労働者党」の解説

クルド労働者党(PKK)

トルコからの分離独立とクルド人独立国家の樹立を目指す非合法組織。1984年に反政府武装闘争を開始し、4万人以上が死亡した。創設者のオジャラン受刑者は99年に拘束され服役中。2002年に政権を樹立した公正発展党(AKP)は融和政策を進め、PKKは13年に停戦を発表、和解機運が高まった。しかしシリア内戦を機にクルド人が勢力を拡大し、対立再燃。AKP政権は昨年7月に軍事作戦を本格化させ、和平決裂の危機に直面している。(共同)

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知恵蔵mini 「クルド労働者党」の解説

クルド労働者党

中東民族集団「クルド人」による国家の樹立を目指し、トルコ南東部を中心に活動する反政府武装組織。略称「PKK」。1970年代にアブドラ・オジャランが前身である左翼系武装組織「民族解放軍」の指導者となり、78年に現名称に変更した。オジャランが99年に拘束され服役し、2016年3月現在、事実上の指導者はムラット・カラユランとなっている。構成員は4000~5000名ほどで、1984年以降、トルコ政府などに対するテロを頻発させた。97年10月には、米国国務長官が同組織を「外国テロ組織」に指定。99年~2003年までは対話路線に変更しテロ行為を禁止したが、04年以降、外国人環境客などをも対象としたテロ行為を再開。13年にトルコ政府と停戦したものの、15年7月にトルコ政府が掃討作戦を再開して以来、対立が激化している。

(2016-3-17)

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デジタル大辞泉プラス 「クルド労働者党」の解説

クルド労働者党

《Partiya Karkeran Kurdistan》トルコ南東部で活動する分離主義過激組織。1978年、左翼系の武装組織「民族解放軍」が名称変更して設立。クルド人国家の樹立、クルド文化の保護目標に掲げる。トルコ政府および治安部隊に対するテロ攻撃のほか、外国人観光客の拉致などにも関与。

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