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クルマバハグマ(読み)くるまばはぐま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「クルマバハグマ」の意味・わかりやすい解説

クルマバハグマ
くるまばはぐま / 車葉羽熊
[学] Pertya rigidula (Miq.) Makino

キク科(APG分類:キク科)の多年草。根茎は長く、茎は直立して高さ90センチメートル。葉は茎の中ほどに7~8枚輪生状につき、倒卵状楕円(だえん)形で縁(へり)に鋸歯(きょし)があり、やや革質先端はとがる。秋に数個ないし10個の頭花をつけ、7~9個の管状花を開く。痩果(そうか)は7~9ミリメートルで粗毛がある。近畿地方以北の本州の林内に生える。

[小山博滋 2022年2月18日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クルマバハグマ」の意味・わかりやすい解説

クルマバハグマ
Macroclinidium rigidulum

キク科の多年草。本州北東部の山地樹陰に生じる。茎は分枝せず,全長 30~60cm。葉は茎の中間部に輪生し,車軸状になり,薄質で毛はなく,倒卵状楕円形で縁に鋸歯をもつ。秋に,茎の上部で分枝して,長さ 2cmほどの紡錘形の頭状花をつける。花柄は細く,多少垂下する。花は白色,花冠は5裂,おしべ花柱とは長く出ている。

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