クロッサンドラ(英語表記)Crossandra; firecracker flower

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クロッサンドラ」の意味・わかりやすい解説

クロッサンドラ
Crossandra; firecracker flower

キツネノマゴ科クロッサンドラ属の総称。常緑低木または草本で,アフリカとアジアの熱帯に約 50種が分布する。披針形の葉は対生または輪生し,4稜の穂状花序を形成する。花は筒状花で筒部はきわめて細く,弁先は片側に向って5裂する。一般にジョウゴバナ (ヘリトリオシベ) C.infundibuliformisがクロッサンドラの名で鉢植えで流通する。直径約 3cmの橙黄色の花をつける。明るい半日陰で管理し,過湿に注意する。冬は明るい窓辺で 10℃以上に保って越冬させる。温室内ではほぼ周年開花する。

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百科事典マイペディア 「クロッサンドラ」の意味・わかりやすい解説

クロッサンドラ

アフリカ,インドなどに原産する,キツネノマゴ科の常緑性亜低木または多年草で,約50種がある。代表的な栽培種はクロッサンドラ・インフンディブリフォルミス(ヘリトリオシベ)で,温室のほか,鉢物で観賞される。インド南部〜スリランカ原産といわれ,茎はよく分枝して密生し,高さ30〜80cm。上部葉腋から穂状花序をのばす。花序は4稜形で,密に苞が重なり合い,その苞腋から黄だいだいまたは濃黄色の花を突き出すように咲かせる。挿木または実生でふやす。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「クロッサンドラ」の意味・わかりやすい解説

クロッサンドラ
くろっさんどら
[学] Crossandra infundibuliformis Ness.

キツネノマゴ科(APG分類:キツネノマゴ科)の草本性低木。インド原産で、高さ60~80センチメートル、分枝は少ない。葉は対生し、披針(ひしん)形、濃緑色光沢がある。6~9月、茎頂に密な穂状(すいじょう)花序をつけ、緋橙(ひとう)色花を次々と開く。葉と花の調和が美しい。栽培は容易で、普通は鉢植えにし、観葉植物と同じように管理する。繁殖は挿木により、鉢に植え替えたあと一度摘心する。夏はやや日よけをした半日陰で育てるが、それ以外は十分に日に当てる。7℃以上あれば冬越しできる。

[鶴島久男 2021年10月20日]


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