化学辞典 第2版 「グルコシド」の解説
グルコシド
グルコシド
glucoside
グルコースのアノマー性ヒドキシ基が,ほかの化合物とエーテル結合したグリコシドまたは配糖体の総称.ピラノース形,フラノース形構造をもつものを,それぞれグルコピラノシド,グルコフラノシドといい,いずれもα-およびβ-アノマーが存在する.天然産のものはD-グルコピラノシドに限られる.たとえば,メタノール中で酸性触媒(塩化水素,H形強陽イオン交換樹脂など)とともにD-グルコースを加熱すると,メチル-α-D-グルコピラノシドとそのβ-アノマーが平衡的に生成する.動物,植物界に広く存在し,アルカリには安定であるが,酸やグルコシダーゼにより,D-グルコースとアグリコンのメタノールとに加水分解される.[別用語参照]還元糖
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報