グーデリアン(その他表記)Guderian, Heinz (Wilhelm)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グーデリアン」の意味・わかりやすい解説

グーデリアン
Guderian, Heinz (Wilhelm)

[生]1888.6.17. クルム
[没]1954.5.14. シュバンガウ
ドイツの陸軍軍人元帥。第1次世界大戦後戦車部隊の拡充唱え機甲部隊を中心とする電撃戦を編出すのに大きな功績があった。 1938年ヒトラーにより,機甲部隊司令官に任命され,ポーランド,フランス,ソ連進攻に活躍。 41年モスクワ攻略に失敗してから,一時,ヒトラーの寵を失ったが,43年3月に戦車軍司令官となり,戦車の生産から戦車部隊の指揮までを一手に握った。 44年から 45年3月 28日まで,幕僚長をつとめた。主著"Achtung! Panzer!" (1937) ,"Erinnerungen eines Soldaten" (51) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「グーデリアン」の意味・わかりやすい解説

グーデリアン
ぐーでりあん
Heinz Guderian
(1888―1954)

ドイツの軍人。第一次世界大戦に通信将校として従軍。戦後、近代戦における戦車の役割を重視、機甲軍の編制に奔走した。第二次世界大戦でポーランド、フランスなどの攻撃に際し、「電撃戦」の異名をとった機動性に富む戦車戦の司令官として名をあげた。独ソ戦ではモスクワの即時攻略を主張してヒトラーと対立、1941年12月戦車軍司令官を解任された。1944年7月陸軍参謀総長に再登用されたが、敗戦直前にふたたびヒトラーと対立、解任された。

[藤村瞬一]

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