ケア島(読み)ケアトウ

デジタル大辞泉 「ケア島」の意味・読み・例文・類語

ケア‐とう〔‐タウ〕【ケア島】

KeaΚέα》ギリシャ南東部、エーゲ海にある島。古代名ケオス島。キクラデス諸島の北西端に位置し、アッティカ半島に最も近い。中心地はイウリス。現在アギアイリニと呼ばれる、クレタ文明後期からミケーネ文明初期にかけて栄えた都市遺跡がある。古代ギリシャの叙情詩人シモニデスとバキリデス、医師エラシストラトスの生地ツィア島

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ケア島」の意味・わかりやすい解説

ケア島
ケアとう
Nísos Kéa

ギリシア,エーゲ海南部,キクラデス諸島北西端の島。アティキ半島先端のスニオン岬の東約 20kmに位置する。島の中心に向って次第に高くなり,最高点 561m。中心集落ケア。古代にはケオス Keosと呼ばれ,アルテミシオンサラミスの両海戦でギリシア側に立って戦い,デロス同盟に加盟。前 363~362年アテネに反抗し,その後人口が減少。 1207年4人のイタリア人に分割され,1566年以降オスマン帝国領。ギリシア独立戦争 (1821~29) 後ギリシア領。ブドウ柑橘類蜂蜜などを産し,アルミニウム工場で本土向けの台所用品を製造。白い大理石でできたドーリス式神殿の遺跡がある。面積 131km2。人口 1648 (1981) 。

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