デジタル大辞泉 「価」の意味・読み・例文・類語 か【価〔價〕】[漢字項目] [音]カ(漢) [訓]あたい[学習漢字]5年1 物の値段。あたい。「価格・価額/安価・原価・高価・市価・時価・代価・単価・地価・定価・売価・物価・廉価」2 ねうち。「価値/真価・声価・評価」3 数値。「原子価」 あたい〔あたひ〕【価/値】 1 価格。値段。また、代価。「商品に―をつける」「質屋の使の…尋ね来こん折には―を取らすべきに」〈鴎外・舞姫〉2 物の値打ち。価値。「一顧の―もない」3 (値)数学で、文字や式・関数などがとる数値。「比の―」[類語](1)価格・値段・値・物価・金額・単価/(2)価値・値打ち・意義・真価しんか・有用性・バリュー・メリット か【価】 1 化学で、元素・基の原子価、イオンの電荷の価数や、アルコールに含まれる水酸基の数を表す。「二価の基」「多価アルコール」2 数学で、変数の各値についての関数の値の数を表す。「一価関数」 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「価」の意味・読み・例文・類語 あたいあたひ【価・値】 〘 名詞 〙 ( 相当する意の動詞「あたう(能)」の名詞形か。一説に「あた(当)あひ(合)」の変化した語という )① その物のねうちに匹敵し、相当するもの。[初出の実例]「六銖の値(アタヒ)は、沙婆世界に直(あ)ふ」(出典:彌勒上生経賛平安初期点(850頃))② ねだん。代金。また、ねだんに相当する金銭。[初出の実例]「高麗の使人、羆皮(しくまのかは)一枚を持て、称其価(アタヒはかりて)曰はく」(出典:日本書紀(720)斉明五年七月(北野本訓))「直(あたひ)を不限(かぎら)ず玉を買ひ取て、本の寺の仏に返し奉り給て、盗人をば免(ゆる)しつ」(出典:今昔物語集(1120頃か)四)③ 労力に相当する報酬。その金銭または代物。[初出の実例]「無人の百姓は、度々やくに出ては、耕作の勤なりがたく、是非なく日傭を出し、或は村役人へ価を出し、是がために在々の困窮かぞへがたし」(出典:地方凡例録(1794)四)④ ねうち。価値。[初出の実例]「一日の命、万金よりも重し。牛のあたひ、鵝毛よりも軽し」(出典:徒然草(1331頃)九三)「価(あたひ)あらば何かをしまの秋の景〈宗因〉」(出典:俳諧・佐夜中山集(1664))⑤ ( 値 ) 数学で、文字や関数の表わす具体的な数をさす。文字Aが種々の数を表わしうるとき、何らかの仕方でそのうちの一つが指定されたならば、それをAの値という。また、関数 f(x) によって x の値 a に対応する数を f(x) の a における値という。〔数学ニ用ヰル辞ノ英和対訳字書(1889)〕 あたえあたへ【価・値】 〘 名詞 〙 「あたい(価)」の変化した語。[初出の実例]「価(あたひ)を あたへ」(出典:かた言(1650)三) か【価】 [ 1 ] 〘 名詞 〙 相当する金高。ねだん。あたい。[ 2 ] 〘 接尾語 〙 原子価の価数を表わす語。「二価イオン」 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例