コストラーニ(その他表記)Kosztolányi Dezsö

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コストラーニ」の意味・わかりやすい解説

コストラーニ
Kosztolányi Dezsö

[生]1885.3.29. サバトカ
[没]1936.11.3. ブダペスト
ハンガリー詩人小説家。雑誌『西洋』の第一世代の一人。教育者を父に,知的雰囲気のなかに育った。ハンガリー・ペンクラブの初代会長。知識人の不安を,斬新な言葉の結合と,きびしい構成で表現した。芸術派第一人者。『貧しい子供の嘆き』A szegény kisgyermek panaszai (1910) ほか数十編の詩集がある。小説に『雲雀 (ひばり) 』 Pacsirta (24) ,『エーデシュ・アンナ』 Édes Anna (26) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「コストラーニ」の意味・わかりやすい解説

コストラーニ
こすとらーに
Kosztlányi Dezsö
(1885―1936)

ハンガリーの詩人、小説家。リルケらの西欧詩人の影響を受け、印象主義詩人として出発、『貧しい子供のなげき』(1920)など数編の叙情詩集を書き、生涯ニヒリズムの影を宿したが、晩年には人道主義的作風に移った。ペンクラブ初代会長。100編にわたる短編では、ハンガリー語の優れた伝統にフランス的洗練が加わり、鋭い心理の追究がなされている。中編『ひばり』(1919)、『エーデシュ・アンナ』(1926)も有名。

[岩崎悦子]

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