日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモリン岬」の意味・わかりやすい解説 コモリン岬こもりんみさきCape Comorin インド半島最南端、タミル・ナド州南部の岬。北緯8度5分、東経77度33分に位置し、ここでアラビア海、ベンガル湾(マンナール湾)、インド洋の3海が合する。インド名をカニヤ・クマリ(処女岬)という。ヒンドゥー教の聖地で、沖合いのビベカナンド岩にはマルコ・ポーロの旅行記にも記された有名なクマリ寺院がある。インド国内では、太陽が海から昇り海に沈むのはこの地だけであり、日没と日の出の時刻には大勢の人が集まって沐浴(もくよく)をする風景がみられる。M・ガンディーの遺灰はここから流され、その記念聖堂もある。[成瀬敏郎] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コモリン岬」の意味・わかりやすい解説 コモリン岬コモリンみさきCape Comorin サンスクリットではカニヤクマリ Kanyā Kumārīという。インド,タミルナードゥ州にあるインド半島最南端の岬。岬の先端に近いカニヤクマリ村には,古くからのシバ派のカニヤクマリ寺があり,多くのヒンドゥー教徒の巡礼が訪れる。岬の最先端は沐浴場となっている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報