日本大百科全書(ニッポニカ) 「コモンウェルスゲームズ」の意味・わかりやすい解説
コモンウェルスゲームズ
こもんうぇるすげーむず
Commonwealth Games
イギリス連邦(コモンウェルス)に属する国と地域が参加し、4年ごとに行われる国際的なスポーツ競技会。コモンウェルスゲームズ連盟Commonwealth Games Federation(CGF)が主催。イギリス連邦競技大会ともよばれる。大会にはカナダ、オーストラリア、インド、マレーシア、南アフリカをはじめ、イギリス王室の保護領であるガンジー島やマン島なども出場する。
競技種目は陸上競技、競泳、バドミントン、ボクシング、フィールドホッケー、ローンボウルズ、男子7人制ラグビー、女子ネットボール、スカッシュ、ウエイトリフティングの10種目が中核種目となっており、これに選択種目を加えて最大17種目が行われる。中核種目のローンボウルズ、7人制ラグビー、ネットボールをはじめ、選択種目のクリケットやウォーターポロなど、イギリスで盛んな種目が盛り込まれる点に特徴がある。
第1回大会は、1930年にイングランド、スコットランド、ウェールズ、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなど11の国と地域が参加して開かれ、陸上競技、競泳、ボクシング、ローンボウルズ、漕艇(そうてい)、レスリングの6種目が行われた。その後、4年ごとに開催されているが、第二次世界大戦の影響によって1942年と1946年の2大会は実施されなかった。また、1962年にサン・モリッツ(スイス)で、冬季大会が行われたことがある。
2014年グラスゴー(スコットランド)大会には71の国と地域が参加した。なお、イギリスはイングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4チームに分かれて参加している。
[編集部]