2011年に登録された世界遺産(文化遺産)。エチオピアの首都アジス-アベバから600kmほど離れた位置にある55km2の乾燥した高地がコンソ高原地帯である。このエリアは、石垣を備えた段畑と、要塞化された集落からなり、外壁に囲まれた集落で、人々は農耕を中心に強い共同体意識に支えられて昔ながらの暮らしを営んでいる。乾燥しているうえに紛争の絶えないこの地の環境に生き続けていくために、21世代・400年以上にわたって受け継がれてきた伝統的な生活習慣、伝統文化が世界遺産の本体である。そのなかには、この地域社会における共通の価値観や社会的結束、土木における知恵などに見ることができる。また崇敬された人物や英雄たちの死後、ワーガと呼ばれる記念木像にしてたたえるという風習も守られており、木製の擬人化された像は、なくなりつつある葬送儀式の伝統を示している。村の中はとてもきれいで、ゴミ一つ落ちていない。モラと呼ばれる集会場がある。◇英名はKonso Cultural Landscape