コンチェルティーノ(その他表記)concertino

翻訳|concertino

精選版 日本国語大辞典 「コンチェルティーノ」の意味・読み・例文・類語

コンチェルティーノ

  1. 〘 名詞 〙 ( [イタリア語] concertino 「小さいコンチェルト」の意 ) 西洋音楽用語
  2. 小規模のコンチェルト。小協奏曲。
  3. バロック音楽で、コンチェルト‐グロッソの全合奏に対して、独奏部を受けもつバイオリンチェロの小合奏のこと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「コンチェルティーノ」の意味・わかりやすい解説

コンチェルティーノ
concertino

音楽用語。 (1) コンチェルト・グロッソにおける独奏者群 (17~18世紀) 。 (2) オーケストラを伴う1つあるいはそれ以上のソロ楽器のための作品。自由な形式で普通のコンチェルトよりも小規模。たとえばウェーバークラリネットとオーケストラのためのコンチェルティーノ op.26。 (3) ストラビンスキーの用語。彼は第1バイオリンがソロの役割をしている弦楽四重奏曲にこの名称を与えた (1920) 。

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世界大百科事典(旧版)内のコンチェルティーノの言及

【協奏曲】より


[種類]
 協奏曲の種類は独奏楽器の数と種別によって分けられる。器楽協奏曲のうち,歴史的に最も古いのは合奏協奏曲(コンチェルト・グロッソconcerto grosso)で,三つ以上の楽器を含む独奏群(これは元来〈小協奏部〉コンチェルティーノconcertinoと呼ばれた)と弦楽またはそれを主体とする合奏群(これは元来〈大協奏部〉concerto grossoと呼ばれた)とからなり,両者のあいだで音量や音色の対比が求められる。これに対して,18世紀の中ごろから主流を占めるのが単一の独奏楽器とオーケストラからなる独奏協奏曲(ソロ・コンチェルトsolo concerto)で,独奏楽器の種別に応じてピアノ協奏曲,バイオリン協奏曲,フルート協奏曲などと呼ばれる。…

※「コンチェルティーノ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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