ごつ

  • ご・つ

大辞林 第三版の解説

下二
言う。 帝の御口づから-・て給へるなり/源氏 東屋
接尾
動詞四段型活用
動詞の連用形や体言に付く。
物を言う。 をちかた人に物申す、とひとり-・ち給ふを/源氏 夕顔
ある事をする。 世をまつり-・たむにも/源氏 賢木

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

デジタル大辞泉の解説

[動タ下二]《「こと(言・事)す」の音変化とも、「こと(言・事)」を活用させたものともいう》ものを言う。
「帝(みかど)の御口づから―・て給へるなり」〈・東屋〉
[接尾]《動詞四段型活用》名詞や動詞の連用形に付く。
物事を行う意を表す。「まつり―・つ」「はかり―・つ」
物を言う意を表す。「ひとり―・つ」「聞こえ―・つ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

(「こと(言・事)」を活用させたもの)
[1] 〘他タ下二〙 言う。口に出して言う。
※源氏(1001‐14頃)東屋「帝の御口づからこて給へるなり」
[2] 〘接尾〙 (四段型活用)
① 「事す」の意。物事を行なう。する。
※源氏(1001‐14頃)賢木「よはひの程よりは世をまつりごたむにも」
② 「言す」の意。物を言う。
※大和(947‐957頃)一四八「『ひとりしていかにせましとわびつればそよとも前の萩ぞこたふる』となむひとりごちける」
[語誌](1)(一)の用例としては挙例の「源氏物語」一例が知られるのみで、活用の異なる(二)と同列に扱うことの可否、後世の「ごてる」との関係の有無、待遇価値など必ずしも明らかでない。
(2)「かへりごと」「はかりごと」は、古くは「かへりこと」「はかりこと」と「こ」が清音であったところから、古くは「かへりこつ」「はかりこつ」と清音であったと考えられる。また古代の和語では語頭に濁音が来にくいところから、(一)も清音「こつ」である可能性がある。

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