最新 地学事典 「ゴールデンマイル鉱山」の解説
ゴールデンマイルこうざん
ゴールデンマイル鉱山
Golden Mile mine
西オーストラリアYilgarn Craton内の始生代グリーンストーン帯のカルグーリー地域にある同国最大の金鉱床。緑色片岩相~角閃岩相の変成を受けたGolden Mile粗粒玄武岩岩床とParinga玄武岩が主な鉱床胚胎層。北西を軸とする背斜・向斜,南北~北北西の多数の断層を含む3期の変動があり,第2期の剪断帯を伴う南北性断層と第3期の網状割れ目に鉱化作用を伴う。本鉱床は第2期生成の剪断帯内金鉱床(shear zone-hosted gold deposit)。鉱体を含む剪断帯のうちAuを含む黄鉄鉱熱水変質帯をlodeと呼び,無数のlodeが5km×1km,深さ1.2kmの範囲に発達。lodeには,1)アンケライト・石英・黄鉄鉱(Au0.1~3ɡ/t), 2)セリサイト・アンケライト・石英・黄鉄鉱(Au1~10,000ɡ/t),3)石英・黄鉄鉱・赤鉄鉱(Au0.1~3ɡ/t)の組合せがあり,2)が最も重要。Auは自然金のほかテルル化物・金銀テルル化物で産出。Hg・V・Ni鉱物を伴う。鉱量1.2億t, Au10.7ɡ/t, Au量1,280t。東部のゴールドラッシュに約30年遅れ,1893年に最初の砂金を発見。1980年代からCIP法の採用で低品位鉱体の再開発が進められているが,鉱床としては老年期。
執筆者:矢島 淳吉
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

