デジタル大辞泉 「ご」の意味・読み・例文・類語 ご[五十音] 「こ」の濁音。軟口蓋の有声破裂子音[ɡ]と母音[o]とからなる音節。[ɡo]ただし、現代共通語においては、一般に語頭以外では鼻音の頭音をもつ[ŋo]となる(これを鼻濁音の「ご」ともいう)。 ご 枯れ落ちた松葉。「―を焼たいて手拭ひあぶる寒さかな」〈笈日記〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「ご」の意味・読み・例文・類語 ご 〘 名詞 〙 松の枯れた落葉。かき集めて燃料とする時に多くいう。近世には美濃・尾張・三河地方の方言となる。こくば。[初出の実例]「紅葉折りしきて、松のこ、くだ物盛りて」(出典:宇津保物語(970‐999頃)菊の宴)「ごを焼て手拭あぶる寒さ哉〈芭蕉〉」(出典:俳諧・笈日記(1695)中)ごの補助注記「宇津保」の例は「松の小菓子」とし、松の葉または実の形を模した菓子かとする説もある。 ご 〘 造語要素 〙 着物のこと。各地の方言として、「宮詣りご」「祭りご」「正月ご」「盆ご」「嫁入ご」などの形で用いられる。 ご【ご・ゴ】 ( 「こ」の濁音 ) ⇒こ(こ・コ) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のごの言及 【豆腐】より …乳腐の字は唐末になって見られるが,豆腐は宋の《清異録》にいたって初めて見られる。おそらく,北方から伝わった乳腐にヒントを得て発明されたもので,その時期は8~9世紀の唐代中ごろと,篠田統は推定している。 日本の文献では,1183年(寿永2)の奈良春日大社の記録に見えるのが古く,鎌倉時代には1280年(弘安3)の日蓮の手紙に〈すり豆腐〉の名が見える。… ※「ご」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by