サランボー(その他表記)Salammbô

デジタル大辞泉 「サランボー」の意味・読み・例文・類語

サランボー(Salammbô)

フロベール長編小説。1862年刊。第一次ポエニ戦争直後のカルタゴ舞台に、勇将アミルカルの娘サランボーと反乱を起こした傭兵ようへいの指揮者マトとの悲恋を描く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「サランボー」の意味・読み・例文・類語

サランボー

  1. ( 原題[フランス語] Salambô ) 長編歴史小説。フロベール作。一八六二年成立。一八四九~五一年にかけての近東旅行の手記もとに、第一次ポエニ戦争直後の、カルタゴ共和国で反乱を起こした傭兵総帥マトーと、カルタゴ軍総帥アミルカルの娘サランボーとの、宿命的な愛を描く。大正二年(一九一三)に生田長江翻訳が刊行され、その文体横光利一の「日輪」に影響を与えた。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android