サンタ-クルーズ-デ-モンポスの歴史地区(読み)サンタクルーズデモンポスのれきしちく

世界遺産詳解 の解説

サンタクルーズデモンポスのれきしちく【サンタ-クルーズ-デ-モンポスの歴史地区】

1995年に登録されたコロンビアの世界遺産(文化遺産)。サンタ・クルーズ・デ・モンポスはスペイン植民地時代の1540年、南米物産の積み出し港のカルタヘナと内陸部を結ぶ中継地として築かれた港町で、カルタヘナの南方約200km、カリブ海へと流れるマグダレナ川沿いにあり、同川流域の開発と舟運とともに繁栄した。この町には、八角形の塔を持つサンタ・バルバラ聖堂、サン・アグスティン教会、サント・ドミンゴ教会や修道院などの当時の建造物が残っている。一部の教会は、先住民の攻撃に備えて要塞機能を持っていた。この町は18世紀まで繁栄したが、19世紀に入ってマグダレナ川の流れが変わったために、しだいに衰退していった。これが結果的に当時の建物が残される理由にもなった。現在では、こうした伝統的な建物と周囲の自然が調和した、閑静なたたずまいを見せている。◇英名はHistoric Centre of Santa Cruz de Mompox

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

百科事典マイペディア の解説

サンタ・クルーズ・デ・モンポスの歴史地区【サンタクルーズデモンポスのれきしちく】

コロンビア北部,マグダレナ川とカウカ川が合流する付近に位置する都市。サンタ・バルバラ聖堂,サン・アグスティン教会,サント・ドミンゴ教会や修道院など,当時のコロニアル様式の建造物が良好な状態で残っている。1995年世界文化遺産に登録。

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