サンタフェ鉄道(読み)サンタフェてつどう(英語表記)Santa Fe Railway

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「サンタフェ鉄道」の意味・わかりやすい解説

サンタフェ鉄道
サンタフェてつどう
Santa Fe Railways

アメリカ合衆国の中南西部を運行した鉄道。正式名称はアチソン・トピーカ・サンタフェ鉄道 Atchison, Topeka and Santa Fe Railways。1859年カンザス州で設立が承認され,1868年トピーカ起点に建設が始まり,ニューメキシコ州のサンタフェ支線で結び,1887年太平洋岸のカリフォルニア州ロサンゼルスに達した。最難関は,ロッキー山脈中の数多くの峠である。西部ではメキシコ国境近くのテキサス州エルパソから太平洋岸のカリフォルニア州サンディエゴまで延長された。ペン・セントラル鉄道(→コンレール)とバーリントン・ノーザン鉄道ができるまでは,アメリカ最長の鉄道であった。全米鉄道旅客輸送公社(アムトラック)が旅客部門を引き受け,シカゴカンザスシティー―ロサンゼルス間を南西特別列車が,シカゴ―ヒューストン間をロウン・スター(テキサス)列車が,西岸ではロサンゼルス―サンディエゴ間を列車が走った。1995年バーリントン・ノーザン鉄道に買収され,バーリントン・ノーザン・サンタフェ鉄道(2005 BNSF鉄道に改称)となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「サンタフェ鉄道」の意味・わかりやすい解説

サンタ・フェ鉄道
さんたふぇてつどう
Santa Fe Railway

アメリカ合衆国の大陸横断鉄道の一つ。正式の会社名はアチソン・トペカ・アンド・サンタ・フェ鉄道Atchison, Topeka & Santa Fe Railway。1995年にバーリントン・ノーザン鉄道と合併し、バーリントン・ノーザン・サンタ・フェ鉄道(2005年BNSF鉄道と改称)となった。

 サンタ・フェ鉄道はシカゴを起点として南西に向かい、カンザス・シティを経て、ニュー・メキシコ州、アリゾナ州の高原を横断して、カリフォルニア州に入り、太平洋岸のサン・ディエゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコに達していた。また、オクラホマ州やテキサス州へも路線を延ばし、メキシコ湾岸のヒューストンやガルベストンにも達していた。総延長1万2553キロメートル(1994)。西部開拓ルートの一つであったサンタ・フェ・トレイルに沿ってカンザス・シティと太平洋岸を結ぶ目的で、1858年アチソンとトペカを結ぶ鉄道(1872年営業開始)として設立され、1884年カンザス・シティとロサンゼルスの間を結ぶことに成功した。

青木栄一・青木 亮]

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