アムトラック(その他表記)Amtrak

翻訳|Amtrak

共同通信ニュース用語解説 「アムトラック」の解説

アムトラック

全米鉄道旅客公社(アムトラック) 1971年に営業開始した全米をつなぐ鉄道を運営する公共企業体。首都ワシントンニューヨークなどを結ぶ路線には高速列車アセラ・エクスプレスも運行している。2001年の米中枢同時テロ後は、空港の警備強化などを背景にワシントン―ニューヨーク間の鉄道のシェア航空機を上回るなど注目された。(共同)

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改訂新版 世界大百科事典 「アムトラック」の意味・わかりやすい解説

アムトラック
Amtrak

アメリカ合衆国アラスカハワイを除く)の全土にわたって都市間鉄道旅客輸送を行っている半官半民の鉄道旅客輸送公社National Railway Passenger Corporationの通称。アムトラックとはAmerican track略称。鉄道旅客輸送公社法に基づき1970年10月に設立され,民営諸鉄道の赤字部門であった都市間旅客輸送の営業権を取得し,71年5月1日に発足,政府の助成金で運営されている。ボストン~ワシントン間の北東回廊路線など1256kmを除き線路は保有せず,旅客列車の運転は民営諸鉄道に委託している。ボストン~ワシントン間の路線では近代化改良工事が進められており,85年9月の完成後は最高時速200kmの高速旅客列車メトロライナーが走る。年間輸送人員2180万,年間営業収入9億1010万ドル(1994)である。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アムトラック」の意味・わかりやすい解説

アムトラック
Amtrak

正式名称は全米鉄道旅客輸送公社。アメリカ合衆国全土で主要都市間を結ぶ旅客列車網の運営会社。連邦政府から補助金を支給されている。 1970年に,民営鉄道各社の赤字経営が深刻化したのをうけて,連邦議会の決定により設立された。それまでの旅客輸送の路線網を大幅に縮小し,人口の多い地域と大都市間に限定するかたちでサービスを統合した。アムトラックは各地の鉄道会社に対し,列車の運行費を支払うとともに,線路と駅施設のコストを負担する。列車の運行予定,路線の設定,乗車券の販売といった,管理部門の経費全額もアムトラックが管理する。アムトラックには乗車券の売り上げと郵便運搬業による収益が入るが,経営コストをまかなうためには連邦政府からの補助金を必要としている。

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百科事典マイペディア 「アムトラック」の意味・わかりやすい解説

アムトラック

American travel by track。米国の都市間鉄道旅客輸送を行うため1970年に設立された全米旅客鉄道公社の通称。各私鉄から赤字の都市間旅客部門を引き継ぎ,現在はボストン〜ニューヨーク〜ワシントン間の北東回廊をはじめ大陸横断線などで長距離旅客列車を営業している。運行路線の大部分は各私鉄に所属するものを利用する。

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