ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ザイド派」の意味・わかりやすい解説 ザイド派ザイドはZaydīyah イスラム教シーア派の一分派で,フサインの孫ザイドとその子孫をイマームとして認めるもので,9世紀に成立。その教理はシーア派中では最もスンニー派の教理に近く,イマームに対していかなる超自然的性質も認めず,また「神隠れのイマーム」の存在を信じず,期限つき結婚 (ムトア) ,聖なる嘘言 (タキーヤ) も認めない。現在,イエメンおよびカスピ海沿岸諸国で主流をなしている。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報