しがない(読み)シガナイ

デジタル大辞泉 「しがない」の意味・読み・例文・類語

しが‐な・い

[形][文]しがな・し[ク]《「さがない」の音変化という》
取るに足りない。つまらない。「―・い職業
貧しい。みすぼらしい。「―・い暮らし」
[類語](1無意味論外ナンセンス不毛駄目無意義くだらないつまらないろくでもない/(2貧乏まずしい苦しい乏しいプアー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「しがない」の意味・読み・例文・類語

しが‐な・い

〘形口〙 しがな・し 〘形ク〙 (「さがなし」の変化した語という)
① 頼りにできないみじめなさまである。転じて、とるにたりない。つまらない。
洒落本・通仁枕言葉(1781)幾よし屋の坐舗「一も二もねへりくつだのに、あんまりしがねへ、しらを切る」
セルロイドの塔(1959)〈三浦朱門〉六「しがない教師といたしましては」
② 貧しい。乏しい。貧乏たらしい。
浄瑠璃妹背山婦女庭訓(1771)二「鹿といふは質置くこと。一体しがないおれなればぶち殺すは常住のこと」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android