精選版 日本国語大辞典「しがない」の解説
しが‐な・い
〘形口〙 しがな・し 〘形ク〙 (「さがなし」の変化した語という)
① 頼りにできないみじめなさまである。転じて、とるにたりない。つまらない。
※洒落本・通仁枕言葉(1781)幾よし屋の坐舗「一も二もねへりくつだのに、あんまりしがねへ、しらを切る」
※セルロイドの塔(1959)〈三浦朱門〉六「しがない教師といたしましては」
② 貧しい。乏しい。貧乏たらしい。
※浄瑠璃・妹背山婦女庭訓(1771)二「鹿といふは質置くこと。一体しがないおれなればぶち殺すは常住のこと」
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